新会長就任のご挨拶
2022年8月24日 更新

(一財)埼玉県警察福祉協会
会長 茅根 勝
私こと、去る6月18日に開催された評議員会、理事会におきましてご推挙をいただき、当協会の会長に就任いたしました。微力ではありますが、各副会長、理事、評議員はじめ会員の皆様のご支援ご協力を頂き、全力で任務を遂行して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
前任の横澤会長には、新型コロナウエルスの感染拡大する未曽有の危機のなかで就任され、協会の業務運営に当たりまして、常に最悪の事態を想定した危機意識をもって諸対策に取り組んでいただきました。会員の交流、活動が制約される中において、「協会創立70周年記念誌」を発行されるなど、「会員相互の心のつながり」が疎遠とならないことを念じながら、コロナ禍において大変な気遣いの下でご尽力をいただきました。そのご労苦に対し心から敬意を表し感謝を申し上げます。
当協会は、退職職員の親睦と福利の増進、公益支援活動による社会貢献を理念に、諸先輩のご努力によって創立70年の歴史を重ね、会員数も3,200名を数える充実した組織に発展しました。当協会は、現職時代40年前後にわたり苦楽をともにした同志の、「ゆるやかな横社会」で結ばれた集いであり、「人生100年時代」のセカンドライフを健康で幸せに生活するための、お互いの交流を通わせる居場所となる貴重な組織であります。埼玉県警察で育んだ仲間の縁を大切にして、引き続き多くの警友の皆さんが入会されることを願い、会員一同が「親しみやすく魅力ある警友会」を目指し、お互いの協力をもって育てて参りたいと思います。
近年、「安全で安心して暮らせる地域社会の実現」のため、多くの民間ボランテアが活動され、市民の防犯意識の向上とともに刑法犯の発生件数は減少傾向にあります。当協会の重要な施策として公益支援活動への取り組みがあります。警察OBとして、これまで培ってきた経験を踏まえ、防犯パトロールなど活動に参加されている多くの会員の方に感謝を申し上げます。身近にある地域社会にかかわり役割を持つことが、自身の心を豊かにし充実感のある生き方にも繫がります。今後とも「誰かに役立つ利他の心」をもって、できるだけ多くの方が社会貢献活動に参加することによって、協会の存在感を高めて参りましょう。
また、当協会の活動の基盤である財源については、協会事務局職員のご努力もあり、これまでは概ね横ばいで推移しておりますが、限られた収益事業の中で、県証紙販売のキャシュレス化など近い将来に向け厳しさが予測されますことから、必要な財源確保に向けて役職員一同が知恵を絞り、更なる経営の合理化に配慮するなど、法的義務である公益事業支出を計画的に進めるともに、引き続き各支部活動を支援できるように努力して参ります。
結びに、爆発的な感染拡大のあった第6波のオミクロン変異株は、更に第7波へと新たな感染の波が指摘され、高齢者等を対象にした4回目のワクチン摂取もあり、まだまだ油断できない状況が続いております。会員並びにご家族の皆様のご健康ご多幸をご祈念申し上げまして、会長就任のご挨拶とさせていただきます。