「平成30年度犯罪被害者支援県民のつどい」への参加について【久喜支部】
2018年12月6日 更新
当支部では、先日、「埼玉会館小ホール」にて開催された、みだしの集会へ、主催者からの要請に基づき会員の希望を募って参加し、犯罪被害者支援活動を理解するとともに、今後の活動の参考にすることができました。
開催日時
平成30年12月1日(土) 午後1時30分から4時30分頃まで
場所
さいたま市浦和区高砂3丁目1番4号「埼玉会館小ホール」
主催者
埼玉県・埼玉県警察(犯罪被害者支援室)
公益社団法人 埼玉犯罪被害者援助センター
参加者
埼玉県知事(上田清司)・埼玉県警察本部長(富田邦敬)・援助センター(澤崎理事長)・来賓8名等のほか、犯罪被害者支援団体 ※ 当支部からは、多田副支部長を始め 会員3名が参加
開催内容
第一部 主催者挨拶
主催者代表~埼玉県副知事
来賓代表~埼玉県議会議長の代理・横川正也議員が代読
- 現在、県内で6080団体のボランティア活動が立ち上がり、全国一位の活動をしていただいている。
- 彩の国相談支援センターを創立した。
- 犯罪が増えると、それを処理するため警察官が外に出られなくなる。
- 本年2月定例議会にて、犯罪被害者支援条例を賛成多数で可決した。
等の内容でした。
表彰式
「命の大切さ・被害者支援等に関する感想文」等の優秀作品に対する表彰
~県内の小・中・高校生9人が順次壇上に上がり、前記主催者である上田知事・宮田県警本部長・澤崎支援センター理事長から手渡され、記念写真撮影が行われました。
第二部 基調講演
(1)「心の支援と生活支援の必要性」~交通犯罪被害を受けて~
講師:関東交通犯罪遺族の会(あいの会)代表 小沢樹里氏
~ 平成20年2月、熊谷市内で発生した車両3台、関係者9名の内4人が死亡した人身交通事故の被害者であり、小沢さんの家族には夫の両親・兄弟4人が乗っていたが、内二人が死亡、弟は現在も話もできずに入院中である。
- 原因となった車の運転手は、飲酒の2人連れであった。
- 公判では、危険運転致死傷罪など16年の実刑判決を受けているが、残された家族の苦しみは消えることは無く、今も会社・子供の学校・家事・地域の付き合い・病院への付き添いなど、多難に追われている。
・・等と時に涙声になりながら語り、支援の訴えを続けている。
(2)「喪失体験後のこころに寄り添う」~犯罪で傷ついた人を支えるために~
講師:防衛医科大学校教授(精神看護学) 高橋聡美氏
~ 講師は永年同教授職を続けており、この日も同大学の生徒20~30人が会場の最前列に座り、教授の教えを聞き入る姿がありました。
話の中では、教え子が突然やってきて“夫が事故で亡くなった”等の話を聞き、「事故の相手が死んでくれればと思ってしまう」などの相談を受けることもあり、そうしたネガティブな感情を否定せず、寄り添いながら今後の課題をサポートしている。
子供の自殺の原因は、“いじめ”が第一と思われているようだが、実は親からの叱責が一番であり、中高生は“受験”が一番となっています。
大切な人を亡くした時、誰が、何が支えになるか。~仕事・趣味かもしれない。
辛い経験をした人は、誰も前に進む力を持っています。
壊れたコップ・・花瓶として使えます。
私自身、こうしてここで話したことに感心を持っていただけること自体が嬉しく、さらに生きていく糧となっています。
~以上、講演内容の一部を記してみました。
第三部 ミニコンサート
出演 さいたま市立宮原中学校合唱部
曲目 いのちの名前・ストーリー・糸・ハナミズキ・花は咲く・ほらね