寄居警察署総合防災訓練への参加について【寄居支部】
2019年9月5日 更新
9月3日、寄居警察署で行われた「令和元年度寄居警察署総合防災訓練」に吉田支部長以下寄居警察署OB災害協力員12名が参加し、信号機滅灯対策訓練や簡易トイレ設営訓練など災害用装備資機材習熟訓練に積極的に参加し、後方支援体制の重要性を再認識しました。また、警備犬による行方不明者救出訓練を見学しましたが、見事な救出劇に参加者全員大きな拍手でこれを称えました。その訓練結果について報告します。
日時、場所
(1)令和元年9月3日(水)午前9時から午後0時15分までの間
(2)寄居警察署
参加者
吉田支部長、荒井顧問、浅見顧問以下OB災害協力員12名
千葉寄居警察署長挨拶
今年は、震度6を想定した震災訓練だが、埼玉県は大規模災害の発生はないが、それだけ警察職員には災害の経験がないということである。
県内の災害予想としては、深谷断層による地震が考えられており、3,600人の死者が出ると予想されている。
これも0.008パーセントという大変低い確率であるが、しかし災害はいつ、どこで発生するか分からないので常に警戒心を持つということが大事である。
今回、埼玉県警察福祉協会がOB災害協力員制度の見直しを行い、当署においても寄居支部の方々と協議して災害協力員を16名に増員して頂いた。
大変心強く感じているところである。どうか、OB災害協力員の皆様方には制度の趣旨をご理解いただき、被害通報、後方支援等よろしくお願いしたい。
吉田寄居支部長挨拶
私は、羽生、武南警察署長、第三方面本部長を務めて退職したが、ほとんどが機動隊、管区機動隊のワッペンで生きてきた。
災害と言えば平成7年1月に発生した「阪神・淡路大震災」を忘れることはできない。
当時、私は、管区機動隊の埼玉中隊の中隊長の職にあり、発災を知って出動準備をしたが、警察庁からは「埼玉中隊の出動は予定していない」というものであった。
しかし、被害状況から「出動命令がある」とみて、隊員にはいつでも出動できる態勢を取らせた。
その後出動命令があり、出動準備が出来ていたので即対応できた。
このように、警察官は状況を把握し先を読むことが重要である。
また、部隊は西宮警察署に派遣となったが、警察署内は罹災者でいっぱいで、指揮所の設置が出来ない状態で、指揮命令に支障をきたした。災害が発生したら直ちに指揮所を設置すべきであることを学んだ。
災害はいつ発生するか分からない。本日の防災訓練のように訓練を重ねることは大事なことで、我々OB災害協力員も本日の訓練を生かして後方支援に努めたい。
訓練項目
DVD教養
東日本大震災の映像を鑑賞。若手警察官の不眠不休の活動体験談が内容でで、いつ観ても胸が詰まる思い。
ドローン運用訓練
寄居警察署とドローン運営会社の間で災害発生時の協力体制の協定を結んでおり、ドローン映像による災害発生場所の確認作業を見学した。
災害用装備資機材習熟訓練
交通課員による信号機滅灯対策訓練を見学。また、簡易トイレ設営訓練では、実際に組み立て作業に従事して習熟に努めた。
警備犬による行方不明者救出訓練
本年4月から警察直轄の警備犬が発足。倒壊家屋から行方不明者を発見する訓練を見学したが、「72時間の壁」がある中において、早期発見が求められる重要任務である。訓練でも見事に発見しており、改めて警備犬の重要性・必要性を認識した。
信号機滅灯対策訓練を見学
簡易トイレ設営訓練に参加
参加した寄居警察署OB災害協力員