「振り込め詐欺防止」対策のための出前講座について【久喜支部】
2014年4月10日 更新
当支部では、先日、行田支部長が「振り込め詐欺防止アドバイザー」を代表し、久喜警察署生活安全課員とともに管内の金融機関責任者が集まる支店長及び局長会議開催場所に赴き、みだしの出前講座を実施した。
実施場所は、銀行・郵便局・農協などの金融機関が開催する支店長会議で、延べ4回にわたり実施したが、その状況を報告いたします。
実施日、場所
- 平成26年3月18日（火）午後3時30分〜
久喜市菖蒲町地内所在「JA南彩本店」会議室〜支店長会議 - 平成26年3月27日（木）午後1時00分〜
久喜市鷲宮地内所在「JP鷲宮郵便局」埼葛西部会〜局長会議 - 平成26年3月27日（木）午後4時00分〜
白岡市所在「JP白岡郵便局」埼葛北部会〜局長会議 - 平成26年4月9日（水）午後4時00分〜
久喜地区金融機関防犯協力会〜銀行支店長の会
※計4回の出前講座で、久喜署管内の金融機関41店舗の代表者等約100人を対象に実施した。
実施者
久喜支部長 行田 章（随行、事務局・江原）
実施状況
（1）当支部では、本年1月8日（水）久喜警察署において開催された「振り込め詐欺被害防止アドバイザー委嘱式」に支部会員16名が参加、関口久喜署長から全員が“委嘱状”の交付を受けており、それぞれが2ヶ月に1回、久喜署管内の金融機関窓口にて活動に当たることを誓約している。
アドバイザー委嘱に関しては、さらに4月9日（水）久喜警察署長の人事異動により、茅島新署長に変わったこと及び委嘱期間の更新を受け、新たに同会員15人が再委嘱を受けている。
（2）今回の出前講座は、当支部が久喜署生活安全課と協議の上、銀行・郵便局・農協の各金融機関が年度末に実施の支店長会議に合わせ、各機関の代表者に対する被害防止の意識高揚を目的に企画し、同席での実施に至った。
（3）各開催日とも、久喜警察署生活安全課担当係とともに行田支部長が出席し、各日20〜40名の各機関の代表者に対して講話を実施した。
（4）講話時間は、約20分間との設定があり、内容については、窓口を訪れ高額の現金引き出しを求めるお年寄りの立場に立った話し、相手の心情を理解しての対応策についてであった。
なお、短時間内での講話依頼であったことから、次のとおりポイントをまとめて話した。
窓口でのトラブルの多くが
- 何に使うのかと、しつこく言われた。
〜説明すればするほどトラブルが深くなる。 - 早口で言われ、また、目が見えないので理解できない。
などであり、実際に振り込めの電話を受け、信じ込んでいるお年寄は、
- 息子が妊娠させた、多額の借金を抱えた、等
他人には聞かれたくない内容で貯金を降しに来ている。
また、引き出しの理由として
- リフォーム代、お墓の資金 等
を挙げ、少しでも早く引き下ろしたいとの考えで来ている。
対応策としては、
- 別室に通して親切に対応する。・・お客様の利害関係を大事にしたいとの理由を伝える。
- 嫌なことを言われても、むきにならず親切に対応する。
- 相手に何でも言わせて聞き手に回り、時間稼ぎしているうちにボロ（嘘）が出てくる。
- 相手が冷静になってきたところで肝心な話しをする。
- 不審点が見つかったら、警察署のホットラインへ電話を入れ、解決してもらう。
との対応をお願いしたい。
結果として、被害を食い止めてもらって感謝されることになる。
難しいことも予想されるが、金融機関担当者としての使命感を持って対応していただきたい。
（5）その他、久喜署担当係からの「迷惑電話チエッカー」の説明が行われた他、会議参加者からの質疑、応答をもって終了した。
質疑で出た主な内容では、次のようなものがあった。
行員は、社会的正義感・使命感を持って被害防止にあたるが、現場では、客に罵倒されたりする中で、大変な思いをして被害を未遂にとどめたりしているなどしている。こうした努力に対しての表彰規定は如何になっているか。
（回答）久喜警察署生活安全課担当者
被害防止の協力いただいた方への表彰規定はありません。但し、被害者家族への対応の説明はいたします。また、連絡を受けた内容により、功労の度合いを測り、感謝状を贈っています。1件で警察署長、2件以上で警察本部長からの感謝状が贈られます。今後も、被害防止へのご協力をお願いいたします。
