犯罪被害者支援県民のつどいに参加【蕨支部】
2017年11月15日 更新
蕨支部では、平成29年11月11日(土)さいたま市民会館うらわホールにおいて開催された犯罪被害者支援県民のつどいに、支部長以下2名が参加しました。
開催結果
県民のつどいは三部構成で、第一部で、主催者(埼玉県知事、埼玉県警察本部長、犯罪被害者援助センター理事長)のあいさつに続き、犯罪被害者支援に関する感想文に対する表彰が行われ、埼玉県知事賞2作品、埼玉県警察本部長賞3作品の朗読が行われました。
第二部では、毎日新聞記者川名壮志氏による「犯罪被害者と隣人」と題して、平成16年6月、記者が新任地の長崎県佐世保支局で勤務していた時、「佐世保小六同級生殺人事件」が発生した。この被害者は記者が勤務する佐世保支局の支局長の娘で、支局長は数年前に妻を亡くし二人の子供とともに支局の3階に住んでいたこともあり、亡くなった子供とは日常的に顔を合わせ食事も一緒にするなど身近な存在だった。この娘が同級生に殺害されるという驚愕な事件に、記者として被害者の隣人として取材した時の心境などについて講演された。
また、記者は母を亡くした二人の兄妹は仲良しで、仕事が忙しい父に代わって妹の悩みの相談にのっていた兄から事件直後に話を聞くべきだったが、腫れ物に触るように接していたこともあり、事件の核心に立ち会っていないのではないのかという思いが頭をよぎり、成人を迎えた兄に取材を行った。
兄の口からは、意外にも加害少女を憎むのではなく、妹に一回でいいから謝ってしてほしいと言う言葉が出た。記者の著書「謝るなら、いつでもおいで」は被害者の兄の言葉である。記者の講演を聞いて、なぜか説明できないがホットしたような気分になった。
第三部では、埼玉県警察音楽隊によるミニコンサートが行われました。