スキルアップ研修会【川口支部】
2019年5月23日 更新
支部の渡邊支部長は、日本防災士会の認証資格を有する「防災士」であるため、5月18日(土)、さいたま市所在「さいたま市民会館おおみや小ホール」において開催された「特定非営利活動法人日本防災士会スキルアップ研修会~近年の気象災害とタイムラインによる防災対応~」に参加し、全国から集まった「120名の防災士」とともに、豪雨災害の特徴、情報の利用、命を守るための行動・啓発を研究しました。
講師
村中明(NPO環境防災総合政策研究機構・元気象庁予報課長)
冒頭に、日本の多雨と地理的環境、大雨はどの様な時に降るか、年間の降水量や台風での気象災害、気象災害を引き起こす様々な現象、日本の過去における水害被害額・死者・不明者・家屋被害、九州北部豪雨、昨年の七月豪雨等々を説明し、気象災害の目標は、
「犠牲者0(ゼロ)」を実現すること。
と力説し、そのためには、「人が動く防災」・「人が人を動かす防災」を実践し、災害の危険が迫っている時に、“動かない(行動しない)”という選択肢はない。身を守るには、“まさか”ではなく“もしも”への備えが基本です。と訴えていました。
タイムラインの目的は、「いつ(どのようなタイミングで)」「誰が(組織、個人が)」「何をする(役割を果たす)」のか、防災対応における役割を明確にした上で、災害に備えることです。現在、洪水(外水氾濫).浸水(内水氾濫)・土砂災害・高潮・台風・低気圧・前線を対象として関係組織が取組をしています。
そして、身を守る防災行動を考える際の一二つの要素は、
「距離」.「高さ」・「時間(時刻)」
で、過去の災害履歴や、パザードマップを参考に、発生が予想されるときの避難の要否、避難場所、タイミングを確認しておくことが重要です。
また、身を守る命綱は、「いつ(~いつまで)」・「どこで」・「何が」・「どの位」の現象が起こるかをポイントに、「自分(達)のこと」と考え、「正しくおそれ」「適切な行動」をするよう気象情報の利用を図ってほしい。と力説。
本日の講和を通じ、今後の自治会活動等の地域貢献活動に活用させていただくとともに、例年の大雨気象災害に備え、初動対応や自分・家族・近隣の「命を守る」ため、地域防災力の向上等を目指していきます。