鉄棒から落下した小学生に対する応急措置の実施について【浦和東支部】
2015年10月29日 更新
先般、当支部会員が毎朝学童の交通誘導に当たっている小学校において、始業前にグランドの鉄棒で遊んでいた女子児童が誤って落下する事案があり、たまたま現場近くにいた支部会員が学校職員と共に児童の応急措置を実施した状況は、下記の通りであったとの報告を受けましたので報告致します。
事案発生日時
平成27年10月15日午前8時頃
発生場所
緑区大東所在 さいたま市立大東小学校校庭
対象児童
小学2年女子児童
対応した支部会員
木村公裕地区長(70歳)
状況
支部会員は、上記小学校の登校時間帯に毎朝児童の交通誘導・指導に当たっているものであるが、事案発生当日、児童が登校を終えたので帰宅しようとしたところ、校庭の方で児童が騒いでいることに気づき、まもなく、一緒に交通誘導に当たっていた教頭先生から、
「児童が鉄棒から落下したらしい」
との連絡を受けた。
木村地区長が駆け付けたところ、女子児童が鉄棒付近の校庭に横たわり、保健担当の先生が付き添っていたが、木村地区長は、直ちに状況を判断、毛布若しくはバスタオルを至急持ってくるように指示し、その後、毛布に児童を仰向けに寝かせて教頭先生等4人で毛布に包みこんだ児童を保健室に収容し、木村地区長自らが、
- 意識確認の問いかけ
- 瞳孔散大の有無
- 頸椎損傷の有無確認のための頚部付近の確認
- 足裏をボールペンで押す
等の応急措置を実施し、幸い、児童は意識がはっきりしていて返答もきちんとすることから、以後の措置を保健担当先生等に依頼した後、帰宅した。
そして、26日朝、いつものように上記小学校に赴き、児童の交通誘導等に当たろうとしたところ、落下した女子児童が正門前で待っており、手紙を渡して
「どうもありがとうございました」
とお礼を述べたとのことであった。
手紙には、
「わたしがてつぼうからおちたとき、かけつけてくれてありがとうございます。もうすっかりよくなりました。」
と書かれていた。
木村地区長は、救急の講習を受講して資格を有しており、今回はとっさのことであっても極めて適切、冷静に対応し、学校職員からも感謝され、当支部としても警察OB組織として面目躍如の出来事であったと高く評価しているところであります。