性暴力等被害者支援協定締結3周年記念式典への参列について【浦和東支部】
2016年9月30日 更新
みだしの式典に、浦和東支部員4名が参列し、基調講演等を拝聴した結果は、下記の通りでありましたから報告致します。
日時
平成28年9月10日(土)午後3時から午後4時45分まで
場所
埼玉県県民健康センター大ホール
主催
埼玉県、埼玉県警察、犯罪被害者援助センター、埼玉県産婦人科医会
開催状況
上記主催者である県副知事、埼玉県警察本部長、産婦人科医会会長、犯罪被害者援助センター理事長からそれぞれ挨拶があり、その後、基調講演として、
- 福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター
特命准教授 中島聡美氏
が、「性暴力被害者の審理と治療・支援」について1時間講演した。
氏は、44項目にも及ぶ講演内容をパネルによりわかり易く解説し、特に、被害の初期段階で被害者と接することとなる警察、医療関係者、その後の支援に関わる関係者に対する配意事項等について力説したが、我々、過去に警察関係者としてこの種被害者に対応してきた者の一人として、大いに考えさせられる点もあり、今後の被害者支援の在り方に貴重な一石を投じた講演内容であったが、取り分け、
- 被害者への対応の基本として、自尊心を踏みにじられた、破壊されたとの意識を強く抱いていることを十分認識したうえで
- 一人の人間として共感を忘れないこと
- しごとの中で、被害者や遺族の心情を思いやり、応対すること
- 遺族の場合、故人の尊厳を重んじること
- 被害者や遺族の話にしっかり向き合って聴くこと
- 被害者や遺族の身に起こることについての情報を提供すること
- 行うことについて、必ず理由を説明し、同意を確認すること
- 被害者や遺族の関われる部分を支援すること
- 二次被害を与えないこと(二次被害の多くは、言葉、である)
を強調されており、認識を新たにしたところである。