第25回暴力追放・薬物乱用防止埼玉県民大会への出席について【浦和東支部】
2014年2月18日 更新
開催日時
平成26年2月13日(木)午後1時30分から午後4 時まで
開催場所
さいたま市文化センター 大ホール(出席者でほぼ満席)
主催
大会次第
大会は3部構成であり、
第1部は、
- 挨拶~代表理事、埼玉県知事及び警察本部長
- 表彰~暴力追放活動功労者、団体5名6団体、暴力追放・薬物乱用防止活動功労者、団体5名8団体
- 祝辞~埼玉県議会議長、埼玉県公安委員会委員及びさいたま地方検察庁検事正
- 大会宣言
第2部は、
- 特別講演「犯罪被害に遭って、今、思うこと」
被害者支援ネットワーク 佐賀Voiss 直接支援員 宮元篤紀氏
第3部は、
- 警察音楽隊の演奏
として開催された。
この中で、特別講演の宮元氏(女性)は、6年前、佐賀県で発生したアキレス腱断裂により入院中の一般患者が、暴力団関係者と誤認され、病室内で拳銃により射殺された事件の被害者の妻であり、今でも鮮明に記憶している当時の状況や思いについて、
- 特別個室に入院中、病院側の指示で部屋替えとなったが、そこが暴力団関係者が入院していた病室で、あったことの悲運
- 「本人確認」のため、病室に入り、横たわる夫と病室に漂う「火薬臭」により、夫が拳銃で殺害されたことの実感
- 何がどうなったか何も考えられない虚脱感の中で「犯人を捕まえるための捜査協力」としての長時間の事情聴取
- 登校中の子供へ、父親の死亡を知らせることへの母親の配慮
- 司法解剖前に警察署で対面した夫の表情と頬の冷たさ
- 司法解剖を終えて帰宅した夫と家族の最後の寄り添い
- 2週間後、犯人が検挙されたがこの時も拳銃を2発発射させる等の冷徹極まりない犯人らの行為、その後の遺族に向けた態度
- 事件内容からして当然死刑判決を望むも「無期懲役」となった遺族の無念さ
等について時に声を詰まらせ、時に涙し、時に気を奮い立たせ声高に話す等聴衆は息を殺して聞き入り、改めて暴力団への強い憤りと、家族の悲運、残酷さに涙せずにはいられなかった。
そして、宮元氏は、
- 犯人から謝られたらどう対応すべきか考えていたが、それは全くの杷憂であったこと。暴力団関係者の考え方は一般人と全く違うということ。
- 今が決して安全な社会ではない、ということ。暴力団に対して私達一般人は無防備であるということ
- 暴力団対策に関する法改正も逐次行われているが、福岡等では暴力団排除に向けて立ち上がった人達が次々と標的にされており、法改正と並行して是非「保護対策」を徹底していただきたい。
と強く訴え、最後に、
- 事件から6年が経過し、幼かった息子2人も高校生になった。私は世の中が少しでも平穏になってくれたら、と今日の講演を含め、様々な活動を展開している。夫を失った悲しみを悲しみで終わらせないようにこれからも頑張っていきたい
として講演を締め括った。