小学校教職員に対する刺股使用講習会の実施について【浦和東支部】
2013年9月11日 更新
浦和東支部の柔道髙段会員は、小学校の登下校時に毎日児童の交通指導、誘導に当たっています。今回、学校側の要請に基づき、小学校教職員に対し、不法侵入者があった場合の刺股の使用方法について講習を実施しました。
実施日時
平成25年8月27日(火)10:00~12:00
実施場所
さいたま市浦和区所在 さいたま市立大東小学校教室
実施担当者
- 浦和東支部会員 柔道4段 逮捕術上級 木村公裕
- 浦和警察署 生活安全課係長
実施対象者
大東小学校教職員 35名
実施状況
初めに、木村会員から学校に配備されている「刺股」について、その機能や有効性について説明し、その後、基本の上段、中段、下段の構えについて指導を行った。その後、
いずれからか犯人が校舎内に侵入し、授業中の小学校3年生のクラスに廊下側の引き戸を開けて「殺してやる」などと大声でわめき、短刀を振りかざしながら入ってきた
との想定に基づき、訓練を実施した。
訓練は、
- 児童生徒の身の安全確保を第一に、生徒約として坐っていた者の迅速な教室外への避難・誘導
- 他の教室にいる教員や職員への通知・応援要請
- 配備されている刺股による複数以上の教職員による犯人の追い込み、制圧
という手順で実施されたが、犯人役の迫真の演技にたじろぎ、一瞬それぞれの行動が止まってしまう等のハプニングもあったが、その後、徐々に慣れ、教えた通りの構え、制圧に漕ぎ着けた。
指導を担当した木村会員の印象としては、年1回の講習であり、犯人は短刀を所持している状況なので止むを得ないが、
- 犯人の気迫に圧倒され、次の行動が取れていない
- 犯人に立ち向かう姿勢が希薄
の他、
- 他の教職員や児童に知らせるための笛や防犯ブザーを鳴らしたが、各教室とも締切りであり、殆ど伝わらなかったこと
など、児童を守るための応援体制の遅れ、警察等への通報の遅れ等が懸念される、としており、今後これらの問題点を踏まえ、更に指導していきたい、としている。