「令和元年度犯罪被害者支援県民のつどい」への参加について【久喜支部】
2019年12月2日 更新
当支部では、先日、「埼玉会館小ホール」にて開催された、みだしの集会へ、主催者からの要請に基づき会員の希望を募って参加し、犯罪被害者支援活動を理解するとともに、今後の活動の参考にすることができました。
この状況について報告します。
開催日時
令和元年11月25日(月)午後1時30分から4時30分頃まで
場所
さいたま市浦和区高砂3丁目1番4号「埼玉会館小ホール」
主催者
埼玉県・埼玉県警察(犯罪被害者支援室)
公益社団法人埼玉犯罪被害者援助センター
参加者
埼玉県知事(代理:飯島副知事)・埼玉県警察本部長(高木神一郎)・援助センター(澤崎理事長)・来賓8名等のほか、犯罪被害者支援団体
※当支部からは、小山田支部長を始め会員10名が参加
・・当初12名が参加予定のところ、当日風邪等で2名が欠となりました。
※観客席には、埼玉県警察学校生徒約100人の姿もありました。
※その他、昨年4月に結成したという県内の学生支援グループ“アヤ(彩)”150人の内22名が法被姿で参加していました。
開催内容
第一部 主催者挨拶
主催者~埼玉県副知事・埼玉県警察本部長・援助センター理事長
来賓代表~埼玉県議会議長:浅井アキラ氏
・・昨年2月定例議会にて、犯罪被害者支援条例を賛成多数で可決し、3月に条例が制定した。
・・現在、県内で6000を超える団体のボランティア活動が行われ、全国一位の活動をしていただいている。
・・「彩の国犯罪被害者ワンストップ支援センター」を創立し、県警察を始め犯罪被害者に寄り添った支援活動を行っている。
等の内容でした。
表彰式
「命の大切さ・被害者支援等に関する感想文・作文」
「命の大切さを学ぶ教室受講に関する感想文」等の優秀作品に対する表彰
~県内の小・中・高校生9人が順次壇上に上がり、前記主催者である飯島副知事・高木県警本部長・澤崎支援センター理事長から手渡され、記念写真撮影が行われました。
第二部 基調講演
「一人息子を交通犯罪で奪われて、今」
講師:特定非営利活動法人いのちのミュージアム 代表理事 鈴木共子氏
~19年前の2000年4月9日、無免許・飲酒・無車検・無保険・無謀運転の男が運転する車に、当時19歳の息子が跳ねられ死亡した人身交通事故の母親である。
・・約5分間の映像にて事情説明があり、その後、本人が壇上での講演に移行された。
~鈴木共子さんは、息子が中学3年の時に夫が癌で亡くなり、以後息子と二人の母子家庭であった。
~事故当時、息子は、翌日が大学の入学式であり、将来はジャーナリストを目指していた。
~事故の日、警察から連絡を受けて現場に到着すると、警察官から血の付いた学生証とカバンが渡され、19メートル崖下に無残な姿が横たわっていました。
あまりの姿に驚き、涙が一滴も出ませんでした。
~当初、裁判で業務上過失致死が該当し、最高5年の刑が該当していましたが、実際は3年の懲役が言い渡されました。
そこで、悪質運転者を裁く署名活動を展開し、37万5000人の署名を集めました。
結果、15年から20年に引き上げられた危険運転致死傷罪を勝ち取りました。
~4月(事故)、5月(公判)、7月(結審)と続きましたが、初公判の場で初めて加害者を見ました。
行政・近隣・マスコミに不信感を抱いたこともありました。
~私は、署名活動があったから生きられた。
支援センターの各種支援を受けることが出来ました。
~会場内で“生命のメッセージ展”が開かれており、2001年に始まり「被害者にも、加害者にもなってもらいたくない」との種まき活動とも言っています。
19歳の息子の事故から19年。
母の想いを伝えるメッセンジャーとして、多くの人の力になりたい。
~以上、講演内容の一部を記してみました。
第三部 ミニコンサート
出演 東邦音楽大学女子学生2名によるピアノ&サックスの演奏
曲目 花は咲く、ビリーブ等